【2023年4月から】「ヤマト運輸」と「佐川急便」が値上げって知ってた? 秋には「ゆうパック」も値上げに?

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物価高騰が止まらないなか、宅配便の料金にも値上げの波が押し寄せてきました。2023年4月より、宅配業者の大手であるヤマト運輸と佐川急便が一部商品の料金を改定しました。それぞれどのくらい値上げしたのか、またお得に送る方法について解説します。日頃からよく宅配便を利用していて、料金を少しでも節約したい人はぜひチェックしてみてください。

ヤマト運輸と佐川急便がともに値上げ

ヤマト運輸では、2023年4月3日より「宅急便」「宅急便コンパクト」「EAZY」「国際宅急便」の料金を改定しました。改定率は届け先や荷物のサイズによって異なりますが、約10%の値上げとなっています。関東から関西まで80サイズの荷物を送った場合、改定後の料金は1350円です。改訂前の料金は1260円だったため、90円の値上がりとなります。荷物のサイズが大きくなるほど改定前と改定後の差額も大きくなり、関東から関西まで200サイズの荷物を送る場合の差額は1440円です。1回の配送につき1440円の負担増は、お財布に痛いといわざるを得ません。
一方の佐川急便では、2023年4月1日より「飛脚宅配便・飛脚クール便」「飛脚特定信書便」「飛脚ラージサイズ宅配便」の料金を改定しました。関東から関西まで80サイズの荷物を送る場合、改定前の1155円から1280円に値上げされました。80サイズの値上げ料金は125円とヤマト運輸を上回りましたが、元の料金がヤマト運輸よりも安いため、現状料金では佐川急便のほうがお得です。

日本郵便も「ゆうパック」を値上げ予定

日本郵便は燃料価格の高騰や人件費の上昇にともない、2023年秋をめどに「ゆうパック」の料金を値上げすることを発表しました。詳細は不明ですが、はがきや封書などの郵便料金の値上げについても検討するそうです。これでヤマト運輸、佐川急便、日本郵便の宅配業界大手3社が料金を値上げすることになります。日本郵便が具体的にいくら値上げするのかは今後の公式発表を待ちましょう。

宅配業者の選び方や割引制度で節約しよう

関東から関西に80サイズの荷物を送る場合、ヤマト運輸は1350円、佐川急便は1280円、日本郵便は1200円です。料金のみで比較すると日本郵便が最も安いため、つい日本郵便を選びたくなります。しかし、日本郵便のゆうパックでは170サイズまでしか送ることができません。他2社なら170サイズ以上の荷物に対応しています。このように送る荷物のサイズや届け先によって、どの宅配業者を選べばよいのかを検討しましょう。また、各業者にはお得な割引制度があります。例えば、日本郵便のゆうパックは郵便局・取扱所・コンビニへの荷物を持ち込めば、1個につき120円割引となります。ヤマト運輸では、プリペイド型電子マネー「クロネコメンバー割」を利用すれば、料金が10~15%オフとなり大変お得です。

割引制度を利用してお得に荷物を送ろう

大手3社の値上げに肩を落としている人もいるかもしれませんが、燃料価格の高騰などの現状を踏まえれば仕方のないところです。宅配業者の選び方を工夫する、割引制度を利用するなどの方法で宅配便の料金は節約可能です。割引制度を上手に利用すれば、値上げ分を丸々カバーできる業者もあります。上手に割引制度を利用してお得に荷物を送りましょう。

出典

ヤマトホールディングス株式会社 宅急便など届出運賃等の改定について

佐川急便株式会社 宅配便届出運賃等改定のお知らせ

日本郵便株式会社 ゆうパック

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部