要注意!体のために避けたほうが良い「添加物」6選【管理栄養士が解説】

食品の保存性やおいしさ、見た目を向上させてくれる添加物。加工食品に欠かせないものですが、食べ過ぎると体に悪影響を及ぼすことも。この記事では、管理栄養士の資格を保有する筆者が体のために避けた方が良い添加物6選をご紹介します。

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私たちが毎日食べている食品には、さまざまな添加物が使われています。

添加物と聞くと「体に悪そう…」「摂りすぎるとどうなるの…?」と不安に感じる方も多いでしょう。

添加物は食品の保存性やおいしさ、見た目を向上させてくれる働きがありますが、摂りすぎると体に悪影響を及ぼすこともあります。

この記事では、管理栄養士の資格を保有する筆者が、食品添加物を食べるとどうなるのか、体のために避けた方がいい添加物6選をご紹介します。

食品添加物って体に悪いの?

「食品の安全性を保つ」「味や香りを高める」「食感や風味を生み出す」といったさまざまな働きがある食品添加物。最近ではオーガニック食品や添加物不使用な食品が増えているため、体に悪そうなイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。

日本で使用が許可されている食品添加物は安全性が確立しているため、健康的な人が摂取する分には問題ありません。ところが、腸内環境に不調のある人やアレルギー体質の人が口にすると症状が悪化する可能性もあります。

腸内環境の乱れやアレルギーがある方は体調と相談しつつ、可能な限り添加物不使用の食品を購入するといいでしょう。

体のために避けたほうが良い添加物6選

安全性が確立されている食品添加物ですが、摂りすぎると体に悪影響を及ぼす可能性があります。また海外では使用が禁止されているにも関わらず、日本では許可されている食品添加物もあります。

すべての添加物を避けることは難しいですが、どのような危険があるのかをしっかりと確認しておきましょう。

アイスクリームに使われる「カルボキシメチルセルロース」

「カルボキシメチルセルロース」はアイスクリームやヨーグルト、飲料に含まれる食品添加物です。水と油のような分離してしまうものを、均一に混ざりやすくする乳化剤としての役割があります。

マウスに「カルボキシメチルセルロース」を与えたところ、腸内環境が悪化して食欲が増し、肥満になってしまったという研究結果があります。腸の不調や体型に悩んでいる方は無添加のものを選ぶといいでしょう。

チーズに使われる「ポリソルベート80」

「ポリソルベート80」はチーズやアイス、チョコレート、ドレッシングなどに含まれる乳化剤です。「ポリソルベート80」も上記の乳化剤と同様、肥満のリスクが高まったり、腸内環境を悪化させたりする可能性があります。

また、動物実験では下痢が認められたことも。体質的にお腹を下しやすい方は避けてみるといいでしょう。

ハム・ウインナーに使われる「亜硝酸ナトリウム」

「亜硝酸ナトリウム」は、ハムやソーセージといった加工肉、いくらやたらこなどの魚卵に発色剤として使われている食品添加物です。

食品の見た目をよくしたり、鮮度を保ったりするために使われている食品添加物ですが、摂取することでガンのリスクが高まるといわれています。

また、フランスで行われた研究によると、週4皿以上の加工肉を食べた人は喘息の症状が悪化。原因は解明されていませんが、「亜硝酸ナトリウム」が喘息を悪化させるのではないかと考えられています。

食パンに使われる「臭素酸カリウム」

「臭素酸カリウム」は、パンの膨らみ方や食感を向上させるために使われる食品添加物です。1989年に発ガン性が指摘され、EUや南米、中国では食品への使用が禁止に。

しかし臭素酸カリウムは、パンを焼く過程で熱によって分解されると考えられています。

そのため、日本では「最終食品の完成前に分解又は除去しなければならない」というルールに基づいて使用されています。

清涼飲料水に使われる「安息香酸ナトリウム」

安息香酸ナトリウムは、食品の腐敗やカビ・細菌の増殖を防ぐための保存料として、清涼飲料水やマーガリンなどに使われている添加物です。安息香酸ナトリウムは基本的に体内で分解されて尿中に排泄されます。

しかしながら、短時間に大量摂取した場合、体に悪影響を及ぼす可能性も。

また、2006年3月には、イギリスで安息香酸ナトリウムとビタミンCが添加された清涼飲料水から発ガン物質のベンゼンが検出され、自主回収された事件がありました。

ドレッシングや乳製品に使われる「カラギーナン」

「カラギーナン」は、ゼリ-などを作るゲル化剤の一種で、ドレッシングや乳製品に使われている食品添加物です。

カラギーナンは動物実験などの結果、潰瘍性大腸炎や結腸ガンなどの病気を引き起こす可能性があると考えられています。

また、ヒトを対象にした実験では、カラギーナンの摂取で腸内の炎症が悪化。EUでは乳幼児用粉ミルクへの使用が禁止されています。

おいしさを演出するために重要な役割を担っている食品添加物。基本的には安全性が確認されているため、健康な人が食べる分にはまったく問題ありません。

しかし、海外では禁止されているものが日本では認められていたり、腸内環境を悪化させたりする可能性もあります。レトルト食品やスナック菓子、ファーストフードなどの大量摂取は避け、健康的な食生活を送りましょう。