「この世のものとは思えない!」…いつか写真を撮りに行きたい「世界の超絶景」11選

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この世のものとは思えぬこの場所は? ED FREEMAN/GETTY IMAGES

<『スター・トレック』『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』『アバター』…etc. 絶対行ってみたいロケ地・モデルとなった絶景>

見上げるもよし、見下ろすもよし。母なる自然は私たちに、この世のものとは思えぬ数々の絶景を遺してくれた。

そういう場所に足を踏み入れると、人はしばし異世界に迷い込んだような錯覚に陥る。例えば映画『アバター』の一場面のような。

01. 氷河が残した山頂の砂丘

カークロス砂漠(カナダ)

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WESTEND61/GETTY IMAGES

カナダのユーコン準州の、ブリティッシュコロンビア州との境に接する高地に、雪を頂いた山々と砂丘の出合う不思議な光景がある。

面積約2.6平方キロと地球上で最も小さい砂漠だが、ここの気候は砂漠と呼ぶには湿度が高すぎる。最後の氷河期に氷河湖が干上がった後、底に堆積したシルト(沈泥)が残って砂丘となったものと思われる。

02. 大都市近郊の別世界

バスケスロックス自然公園(米カリフォルニア州)

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LOS ANGELES COUNTY DEPARTMENT OF PARKS AND RECREATION

奇怪な形状の巨大な岩が屹立する光景は、まるで遠く離れたどこかの惑星のよう。

ハリウッドに程近い場所にある自然公園のため、『スター・トレック』3部作をはじめとする多くの映画やテレビドラマの撮影に利用されてきた。約2500万年前の地殻変動で隆起した岩山が風と雨で削られて、この形になったらしい。

03. 聖なる彫像の島

イースター島(チリ)

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ANDIAーUNIVERSAL IMAGES GROUP/GETTY IMAGES

南太平洋に浮かぶイースター島は南米チリから西に約3800キロ、ハワイ諸島から南に約7200キロも離れた絶海の孤島。現地語でラパ・ヌイ(輝ける偉大な島)と呼ばれ、先住民が造った約1000体の巨石像「モアイ」が点在する。

火山岩でできており、壊れやすいため、手で触れるだけでも高額の罰金を科される。伝承によれば、モアイ像は先住民の祖先の顔を刻んだもの。多くが自然災害で倒されたが、復旧作業が進んでいる。

04. 地球でムーンウオーク

アラビア山国立遺産地域(米ジョージア州)

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WILLIAM BISHOP

アラビア山は米ジョージア州アトランタの近くにあるストーンクレストの3つのモナドノック(孤立した岩山)の1つ(他の2つはケネソー山、パノラ山)。

3カ所ともハイキング気分で行けるが、頂上まで登れば下の写真のような不思議な光景を目にするチャンスもある。地球にいながら月面を歩いているような感覚を味わえる場所と絶賛する声もある。

05. 白い塩の平原

ウユニ塩湖(ボリビア)

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GABRIELLE THERIN-WEISE/GETTY IMAGES

富士山頂とほぼ同じ高さ(標高3700メートル)にある、塩で固めた世界最大の平原。アンデス山脈の奥深くに位置し、面積は約1万1000平方キロ。

見渡す限り真っ白な塩の層に覆われているが、その下の地層には充電池の製造に欠かせないリチウムが豊富に含まれる。

ここも『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』をはじめとする多くの映画で、異界のロケ地として使われてきた。

06. 冒険の代償

スケルトンコースト(ナミビア)

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MARTIN HARVEY/GETTY IMAGES

この海岸の砂浜や岩場には人類の探検・冒険願望の残骸が散らばっている。

「スケルトンコースト(骸骨海岸)」という名は浜辺に流れ着いたクジラやアザラシの遺骸に由来するというが、今はむしろ難破船の無残な姿が目立つ。なんだか映画『猿の惑星』で見たような光景だ。

07. ピンク色に輝くビーチ

エラフォニシ島(ギリシャ)

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NICOLAS ECONOMOUーNURPHOTO/GETTY IMAGES

クレタ島に隣接するエラフォニシ島は全体が自然保護区となっているため、息をのむような自然の景観が保たれている。

ピンクの砂浜とターコイズブルーの海が織り成す風景はこの世のものとは思えない美しさで、最高に写真映えする。

なお砂のピンクの色合いは季節によって変化する。

08. 真白き綿の宮殿

パムッカレ(トルコ)

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IZZET KERIBAR/GETTY IMAGES

トルコ南部デニズリ県の丘陵地帯にある景勝地で、ユネスコの世界遺産に登録されている。パムッカレはトルコ語で「綿の宮殿」の意。

山肌から湧き出す温泉が白い石灰岩の棚を伝う光景は「白いベルベット」とも評される。台地の上には古代ローマの都市ヒエラポリスの遺跡もある。

09. 『アバター』の惑星へ

張家界国家森林公園(中国)

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ED FREEMAN/GETTY IMAGES

中国・湖南省張家界市の武陵源風景名勝区(ユネスコ世界遺産に登録)にあり、深い森から高さ数百メートルもの石英砂岩の石柱が立ち並ぶ。

中には2010年に「アバター・ハレルヤ山」と名付けられた場所もある。ハリウッド映画『アバター』で描かれた惑星パンドラのハレルヤマウンテンのモデルとなったからだが、後に撤回された。

10. 活火山のエネルギーに触れる

阿蘇山(熊本県)

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ZHIZHAO WU/GETTY IMAGES

日本最大の活火山で、外周125キロと世界有数の巨大カルデラとその内側の「阿蘇五岳」と呼ばれる5つの峰で構成される。

最新の噴火は2021年。阿蘇山とそれに連なる九重(くじゅう)連山は国立公園に指定されており、ハイキングなどのレジャーを楽しむことができる。火山活動が静かな時期なら、火口に近づいて見学することもできる。

11. 洞窟の天井に満天の星

ワイトモ・グローワーム洞窟(ニュージーランド)

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DISCOVER WAITOMO

天然のプラネタリウムと呼ぶべきか。ニュージーランドの北島にある鍾乳洞なのに、見上げれば天井には無数の星らしきものが輝いている。

その正体はヒカリキノコバエの幼虫である土ボタル(グローワーム)。石筍(せきじゅん)や鍾乳石が連なる洞内には川がゆったり流れており、ボートに乗って奥まで進める。一度見たら忘れられない幻想的な光景だ。