宮崎のソウルフード「鳥ももの炭火焼き」に関するニュースです。全国で鳥インフルエンザが相次ぎ、県内の一部の飲食店で、提供を休止するなどの影響が出ています。
独特な歯ごたえと香りが特徴の「鳥ももの炭火焼き」。
宮崎のソウルフードとして愛されていますが、先月から今月にかけて、SNSにこんな書き込みが・・・
(SNS)
「鶏肉の入荷が大変不安定になっております。真空パックの販売を当面の間お休みさせていただきます」
「下記のメニューの提供を休止しております」
こちらは宮崎市の鶏料理店。
(粋仙 黒木正仁さん)
「うちは炭火焼きがメインなので、そこを守らないといけないから、付随する別のメニューをとめて、そっち(メイン)にまわしたり…」
本来、鶏肉の炭火焼きをトッピングするお茶漬けもメインの炭火焼きを優先するため現在、提供をストップ。
試行錯誤しながら営業しています。
(粋仙 黒木正仁さん)
「歯がゆいですね。要望に応えできないのは悔しい。やるせない思い」
全国の焼き鳥店などに鶏肉を卸しているこちらの会社では、炭火焼きなどに使う鶏肉が入荷しづらい状況が続いています。
(宮崎エヌフーズ 黒岩且典工場長)
「居酒屋さんに売る商品がない。骨付きももに関しても、炭火に関しても原料がないので、なかなか苦労されていると思う」
要因のひとつが全国で相次いでいる鳥インフルエンザ。
農林水産省によると今シーズン、全国でこれまでに、78事例が確認されていて、殺処分数は、1570万羽と過去最も多くなっています。
鶏ももの炭火焼きには採卵用のニワトリが成長したものが多く使われますが、殺処分されたおよそ9割が、採卵用のニワトリとなっています。
(宮崎エヌフーズ 中原弘社長)
「お肉が足りない…全国各地から(肉を)集めているが、全国各地で鳥インフルエンザがでているので、なかなか原料が入ってこない」
宮崎エヌフーズによると、炭火焼きなどに使うもも肉の仕入れ量は、これまでは1日あたり300キロ確保できていましたが、現在は、わずか80キロとなっています。
(宮崎エヌフーズ 中原弘社長)
「こういった状況は初めてですね。コロナでやっとなんとか売上がかえってきたかなというときにインフルですから、皆さん大変、うちは特に大変」
宮崎のソウルフードにも影響を与えている鳥インフルエンザ。飲食店の関係者は、不安を募らせています。
私たちがスーパーで買う鶏肉に大きな影響は出ていませんが、一部の飲食店では大変な状況になっているようです。