宮崎県新年度予算案…都城市郡医師会病院に心臓・脳血管センター

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都城市郡医師会病院に新たに心臓・脳血管センターが整備されます。
2020年の県内の主な死因の割合です。
がんに次いで心臓や脳血管の病気の割合が大きいことがわかります。
センターは団塊の世代が75歳以上となり医療の需要が高まる2025年度の完成を目指します。
心臓・脳血管センターは都城市郡医師会病院の敷地に整備されます。
およそ40億円の整備費のうち宮崎県が補助する予定の15億7500万円が県の新年度予算案に計上されました。
2025年度まで3年かけて事業が行われます。
(都城市郡医師会病院・岩切弘直副院長)
「脳卒中の急性期の治療や、心不全の大元になる心筋梗塞、心臓弁膜症を悪くなる前に、発症してすぐに治療ができる施設として心臓血管センターを策定することになった」
センターの整備は医療の地域格差解消という狙いがあります。
(岩切弘直副院長)
「都城、三股圏域は心臓血管外科だとか第三次の高度な救命ができる施設がなくて最終的には宮崎の中央の方の病院を頼らなければならない状況がありました」
2019年度、心臓や脳に関わる病気で都城市郡医師会病院から宮崎大学や県立宮崎病院などに運ばれたケースはおよそ40件ありました。
(岩切弘直副院長)
「急性期の治療をすぐに行わなければ健康を損なう状況の疾患に対応するには心臓脳卒中の急性期の病床を拡充しないといけないという思いがあった」
新しくできるセンターではMRIやCT、手術室を新たに増やします。
ICUなどの病床の拡充とあわせて脳卒中患者が早く社会復帰できる環境も充実させます。
超高齢社会で患者の増加が避けられない中、より高度な医療を受けられる一歩と言えます。
医師は新たに8人、看護師は55人必要で病院では順次スタッフを増やし2025年度中の診療開始を目指します。