網走港でサンマ大漁「入れ食い状態」、専門家「はっきりとした原因はわからない」

 網走港(北海道網走市)では最近、多くの人々が訪れ、盛んに釣り糸を垂らしている。獲物は、サンマだ。

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岸壁で釣ったサンマをクーラーボックスに詰め込む釣り人(2日夜、網走港で)

 地元の釣り船業者によると、10月27日頃からサンマが大群で見られるようになったという。網走水産試験場の田中伸幸・研究主幹は「はっきりとした原因はわからないが、沖の水温が低くなり、比較的水が温かい沿岸に寄ってきたのではないか」と推測する。

 釣り人らは連日、昼夜を問わず岸壁から銀色の魚体を狙う。サンマは光に集まる習性があり、夜には投光器を使ったり、ヘッドライトを付けたりして水面を照らしている。大漁になることもしばしばという。

 北海道中標津町の男性(75)は「大小さまざまだが、入れ食い状態だ。1時間で40~50匹は釣れている」と満足げ。田中さんによると、沿岸も水温が少しずつ下がってきているとみられ、岸壁で釣れるのは、あと1週間程度となりそうだという。