都井岬の野生馬が車にはねられる事故 後脚を骨折 走り去った車を文化財保護法違反の可能性で警察が捜査

ゴールデンウィークのさなかに発生した痛ましい事故のニュースです。
先月30日、宮崎県串間市の都井岬で国の天然記念物に指定されている野生馬が車にはねられる事故がありました。
(都井御崎牧組合 迫田幸四郎会長)
「こういう形でこちらの草を食べていたと思う。そして向こうから(車が)きて、こう当たったという状況じゃないか」

野生馬を管理する都井御崎牧組合によりますと、先月30日昼ごろ、都井岬で野生馬が車にはねられたということです。
はねられたのは4歳の雌で、左後ろ脚を折るけがをし、現在、安全な場所に避難させられています。

はねた車は、その場から走り去ったということです。
(都井御崎牧組合 迫田幸四郎会長)
「人間だったら気絶するんじゃないか。相当な痛みがあると思う」

国の天然記念物に指定されている都井岬の野生馬。
警察では、文化財保護法違反にもあたる可能性があるとして捜査しています。

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牧組合では、車で走行する際は時速30キロ以下で走り、見物する際は車を停めて距離を取って見てほしいとしています。
(都井御崎牧組合 迫田幸四郎会長)
「仔馬が、今、どんどん生まれている。仔馬が、いつ、どういう形で道路に出てくるかわかりません。特にバイクの方にはゆっくり走ってほしい」

都井御崎牧組合では、2日、役員会を開き、ゴールデンウィーク期間中、警備体制を強化することを決めました。

(スタジオ)
事故に遭った馬は、本当に痛々しいのですが、現在は、獣医師に相談の上で見守っているということです。