指導現場のリアル! 男性指導者の8割以上が抱えるジレンマ
この調査は、「1252公認 女子アスリートコンディショニングエキスパート検定(以下、1252エキスパート検定)」の合格者154名を対象に行われました。驚くべきことに、女子選手のパフォーマンス低下や体調不良の背景に「生理などの女性特有のコンディション」が影響していると感じつつも、本人へ率直に確認できなかった、または躊躇した経験がある人は全体の約76.7%にものぼります。特に男性指導者に絞ると、その割合は80.6%と8割を超えています。

この躊躇の背景には、「どこまで深く聞いていいのか、距離感がわからなかった」(37.3%)が最多で、「ハラスメントと捉えられないかという不安があった」(22.1%)が続く結果となりました。特に男性指導者のうち26.9%がハラスメントへの不安を感じており、適切な指導やケアの大きな障壁になっていることがうかがえます。

選手が相談しづらい理由、男女で認識に違いも
女子アスリートがコンディションについて相談しづらい理由についても、興味深い結果が出ています。「指導者が男性であり、異性に話しづらい空気」は男性の84.9%、女性の73.3%が感じており、両者ともに異性への話しづらさを認識しています。
しかし、「選手に『自分の体の状態を言語化する』知識がない」と答えた男性が43.0%に対し、女性は66.7%と大きく上回りました。さらに、「『生理で休む=サボり・甘え』と思われる恐怖感から」という回答も、男性の41.9%に対し女性は58.3%と高く、女性アスリートが当事者として抱える切実な思いが浮き彫りになっています。

「目先の勝利優先」の危うさ! 将来の健康への意識改革が急務
調査では、目の前の「競技パフォーマンス」を優先するあまり、無月経の放置など、女子選手の「将来の健康(引退後の後遺症や、将来の妊娠・出産など)」に対する配慮や危機感が不足していると感じたことがある指導者が、なんと82.5%にものぼりました。これはかなり深刻な数字ですね!
一方で、「女性の体のメカニズムを学ぶことは、選手の『引退後の人生(妊娠・出産や長期的な健康)』を守るためにどの程度重要か」という問いに対しては、99.4%が「非常に重要」「重要」と回答しています。みんな重要性は理解しているものの、現場では「目先の勝利」に囚われがち、というジレンマが明らかになりました。
特に、医療関係者やトレーナーは選手のケガや体調不良に日常的に関わるため、将来の健康への危機感を強く感じやすいようです。指導者には、より体系的な知識提供が求められていると言えるでしょう。
「1252エキスパート検定」で自信がつき、行動が変わる!
こうした課題に対し、正しい知識を得ることで現場は大きく変わっています。1252エキスパート検定を受検後、女性アスリートへの指導に対する自信が「とてもついた」「少しついた」と回答した人は、なんと87.0%に達しました。素晴らしい変化ですね!
具体的な行動変化としては、「選手の体調変化への対応が変わった」「選手・生徒と月経について話す機会が増えた」といった声が多く寄せられています。さらには、「ハラスメントへの過度な不安が消え、フラットに体調を確認できるようになった」や「目先の試合だけでなく、長期的な選手の健康を最優先した練習計画を立てるようになった」という声もあり、指導の健全化とアップデートが着実に進んでいることがわかります。
知識を学ぶことで自信がつき、結果的に選手との関係性やチームの雰囲気まで良い方向に変化する、という好循環が生まれているのは、この検定の大きな成果と言えるでしょう。
第6回『1252公認 女子アスリートコンディショニングエキスパート検定』開催!
一般社団法人スポーツを止めるなは、この社会課題を「正しい共通言語」で解決するため、指導者、医療関係者、保護者向けの「第6回 1252公認 女子アスリートコンディショニングエキスパート検定」を2026年9月に実施します。現在、受検申込を受け付けています。
検定実施概要
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開催日時: 2026年9月1日(火)~2026年9月14日(月)
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申込期間: 2026年8月21日(金)16時まで(コンビニ決済は8月14日(金)16時まで)
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受検料: 1級/12,000円(税込13,200円)、2級/8,000円(税込8,800円)
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受検方式/開催場所: オンライン受検・インターネットに接続できる環境であれば、どこでも受検可能。
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問題数/検定時間: 1級/50問 90分、2級/30問 60分
詳細は「1252エキスパート検定」WEBサイトで確認できます。
1252エキスパート検定 WEBサイト
公式テキストブックで知識を深めよう!
検定の出題範囲を網羅した公式テキストブックも販売されています。月経の仕組み、必要な栄養、適切な接し方など、女子アスリートのパフォーマンス向上に役立つ知識が満載です。

元東京オリンピック・パラリンピック競技大会担当大臣の橋本聖子氏やスポーツ庁長官の室伏広治氏による豪華対談コラムも掲載されており、様々な視点から学びを得られる一冊です。テキストブック購入者限定でトレーニング動画の特典もありますよ!
テキストブック情報
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書名: 1252公認 女子アスリートコンディショニングエキスパート検定テキストブック
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編者: 一般社団法人スポーツを止めるな
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定価: 2,500円(税込2,750円)
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仕様: A5判、並製、272ページ
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ISBN: 978-4-491-05375-2
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発行: 東洋館出版社
「1252プロジェクト」と「スポーツを止めるな」について
1252プロジェクトとは
「1252プロジェクト」は、「スポーツを止めるな」が展開する、女子アスリートに向けた生理とスポーツの教育・情報発信活動です。1年(52週)のうち、約12週は訪れる生理とそれに伴う体調の変化は、女子アスリートにとって避けては通れない問題。このプロジェクトでは、正しい情報を楽しく学ぶためのオンライン発信や授業など、様々なプログラムを提供しています。

国際オリンピック委員会(IOC)の「イグナイト365」アワードで、世界で5つの革新的なスポーツ関連プロジェクトの一つとして表彰されるなど、その取り組みは国際的にも高く評価されています。
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スポーツを止めるなとは
「スポーツを止めるな」は、2020年に立ち上がった学生アスリートの成長に寄り添う活動です。日本を代表するアスリートや専門家が賛同し、SNSを中心に大きなムーブメントを起こしました。オンライン学習システムの開発や教育機関との共同研究など、活動の範囲を広げています。
「1252プロジェクト」のほかにも、災害復興への想いを持ったアスリートと被災地をつなぐ「災害支援スポーツネットワーク」など、スポーツを通じて社会をより良くするための活動を推進しています。
スポーツを止めるな 公式サイト
1252プロジェクトの詳細はこちら
まとめ
今回の調査で、指導現場における「ハラスメントへの不安」や「距離感の難しさ」から、女子アスリートのコンディショニングに踏み込めないという男性指導者のジレンマが浮き彫りになりました。しかし、正しい知識を学ぶことで、このジレンマは解消され、選手との関係性や指導の質が向上することが明らかになっています。
スポーツは勝利だけが全てではありません。選手一人ひとりの「競技引退後の人生や将来の健康」まで見据えてサポートできる環境づくりが、私たち大人に求められています。この検定が、「聞いてはいけない」から「正しく聞き、正しく支える」文化を広げるきっかけとなることを願っています。
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