EV普及が追い風!ゲートドライバIC市場、2035年までに約2倍の28.7億ドルに成長予測!

EV普及が追い風!ゲートドライバIC市場、2035年までに約2倍の28.7億ドルに成長予測!

ゲートドライバIC市場がぐんぐん成長中!

半導体技術の進化は目覚ましいものがありますが、中でも注目したいのが「ゲートドライバIC市場」です。SDKI Analyticsの調査分析によると、この市場は2025年に約14.5億米ドルだったのが、2035年までにはなんと約28.7億米ドルにまで成長すると予測されています!予測期間中の年平均成長率(CAGR)は約7.1%と、かなり勢いがありそうですね。

ゲートドライバIC市場の動向を示すグラフ

なぜこんなに伸びるの?その背景にEVの存在

この市場成長の大きな原動力となっているのは、電気自動車(EV)の生産拡大だそうです。国際エネルギー機関(IEA)のデータを見ると、2024年の世界のEV生産台数は1,730万台を突破し、2023年と比べて25%も増加したんだとか。EVのモーターの効率や熱特性を高めるために、ゲートドライバICのような技術が欠かせないんですね。

特に、トラクションモーター(駆動用モーター)で高い出力密度と効率性を実現する「ヘアピン巻線」という技術も重要視されています。しかし、このヘアピン巻線の製造はかなり複雑で、レーザー溶接やCNC(コンピュータ数値制御)による曲げ加工システムといった高度な技術が必要になるため、初期投資がかなりかかってしまうのが課題みたいです。

最新の技術開発も進んでいます

ゲートドライバIC市場では、最近も新しい技術が発表されています。

  • 2026年4月:STMicroelectronicsが、過電流保護やサーマルシャットダウンなどのスマートな保護機能を備えた高速スイッチング対応GaNゲートドライバICを発表しました。これによって、小型で高効率、そして信頼性の高いシステムが実現できるみたいです。

  • 2023年1月:Renesas Electronics Corporationは、EV用インバータ向けの新型ゲートドライバICを発表しました。IGBTやSiC MOSFETを効率よく制御でき、高耐圧絶縁や優れたノイズ耐性、高速スイッチング性能が特徴とのことです。

市場を牽引するのは「MOSFETゲートドライバIC」

ゲートドライバIC市場は、デバイスタイプによってMOSFETゲートドライバIC、IGBTゲートドライバIC、SiC/GaNゲートドライバICに分けられます。この中で、予測期間においては「MOSFETゲートドライバIC」が市場シェアの約49%を占めて主導的な立場になる見込みです。

その理由は、費用対効果が高く、効率性も優れているため、家電製品、自動車、産業機器など幅広い分野で使われているからだそう。例えば、2023年時点で米国内の電力消費量の約15~20%をデータセンターが占めており、そこで使われる電源装置やコンバータで、高効率なMOSFETベースのドライバの需要が高まっているようです。

世界と日本の市場の動き

北米市場はEV普及で活況!

北米市場は、電気自動車(EV)の急速な普及、再生可能エネルギーの拡大、半導体製造への投資、自動車生産の増加など、様々な要因で力強く成長しています。米国エネルギー情報局(EIA)によると、2025年の小型自動車による総電力消費量は2,353万2,855メガワット時に達しました。ゲートドライバICはEVのインバータやバッテリー管理システムにとって、とっても重要な部品なんですね。

日本市場も半導体産業が後押し!

一方、日本のゲートドライバIC市場も着実に拡大しています。日本の半導体産業が世界的に見ても強いこと、EVの普及、再生可能エネルギーの導入が進んでいること、そしてエネルギー効率に関する規制などが成長の大きな要因となっています。世界経済フォーラムの2023年の報告書でも、日本では半導体が経済安全保障上、非常に重要な資源だと指摘されています。日本政府も国内の半導体生産体制を強化するため、総額2兆円規模の予算を投じる計画だそうですよ。

主要プレイヤーはどこ?

世界のゲートドライバIC市場で活躍している主な企業には、Infineon Technologies AG、Texas Instruments Inc.、onsemi Corp.、STMicroelectronics N.V.、NXP Semiconductors N.V.などが挙げられます。

そして、日本のトッププレイヤーとしては、Renesas Electronics Corporation、ROHM Semiconductor、Toshiba Electronic Devices & Storage、Sony Semiconductor Solutions、Mitsubishi Electric Corporationといった企業が名を連ねていますね。

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