日本のパワーインダクタ市場、2035年には8億4,000万米ドル超えの予測!
電力を安定して供給するために欠かせない「パワーインダクタ」。この日本の市場が、これから大きく成長していくという調査結果が発表されました。
Research Nester Inc.が実施した調査によると、日本のパワーインダクタ市場は2025年の5億1,170万米ドルから、2035年末までには8億4,000万米ドルを超える規模に達すると予測されています。2026年から2035年の予測期間中、年平均成長率(CAGR)は4.36%と、着実な成長が見込まれています。

市場成長を支える要因とは?
この市場の成長を支えているのは、主に以下のような分野の発展です。
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データセンターやAIインフラの拡大
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半導体製造の進展
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航空宇宙・防衛用エレクトロニクス分野の発展
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鉄道の電化
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スマートグリッドの近代化
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高効率な産業用電源
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医療用エレクトロニクス
日本貿易振興機構(JETRO)の予測では、日本のデータセンター市場は2022年の3.2兆円から2026年末までに4兆円超へと、年平均約5.5%のペースで拡大すると見られています。また、5Gや光ファイバー網に支えられた日本のICT産業(市場規模51兆円)も、国内におけるパワーインダクタの需要を全体的に押し上げているとのことです。
最新の技術開発も要チェック!
市場の成長に合わせて、各社から新しい技術や製品も登場しています。
2026年4月には、太陽誘電がスマートフォンやウェアラブル機器向けの小型金属系パワーインダクタ「MCOIL™ LSCN」シリーズ9製品の量産を始めました。これらは直流重畳特性が向上し、従来品よりも実装面積を最大40%も削減できるそうです。
シールドタイプが市場をリード
市場セグメンテーションを見ると、予測期間中にはシールドタイプが77.2%という最大の市場シェアを占めると予測されています。これは、小型電子システムにおいて電力の安定性と高性能な動作が求められていることが主な理由です。シールド型インダクタは、磁束の封じ込め能力に優れ、周囲の部品への干渉を減らせるため、安定した効率的な電力変換が必要な用途にぴったりです。
パナソニックは2022年1月に、ADAS(先進運転支援システム)や自動運転用ECU向けの4×4mm車載用パワーインダクタを製品化しました。高い信頼性とともに、製造時のCO₂排出量を50%削減している点も注目されます。
東京が市場成長の牽引役に!
地域別に見ると、東京が2026年から2035年にかけて大きな成長機会を享受すると予測されています。東京圏には、高度な半導体・電子機器製造活動、データセンター・インフラ、そして高付加価値な産業技術開発が集積しており、これが市場を力強く推進する要因となっています。特にAIコンピューティング・インフラや高性能データ処理施設の拡大に伴い、効率的な電力変換アーキテクチャへの需要が高まっているため、パワーインダクタの活用がさらに進むでしょう。
TDKは2024年2月に、車載用高周波インダクタシリーズ「MHQ1005075HA」を投入しました。これは、信頼性が求められるGHz帯の車載通信回路向けに設計された製品で、日本のパワーインダクタ市場全体に貢献しています。
主要プレイヤーたち
日本のパワーインダクタ市場で特に注目されるプレイヤーは以下の通りです。
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TDK Corporation
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Murata Manufacturing Co., Ltd.
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Panasonic Holdings Corporation
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Sumida Corporation
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Taiyo Yuden Co., Ltd.
最後に
日本のパワーインダクタ市場は、これからの社会を支える重要な技術とともに、着実に成長を続けていくことが期待されます。より詳しい情報にご興味のある方は、Research Nesterのレポートをチェックしてみてくださいね。
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