藝大出身クリエイター集団「アートゥーン!」が初の音楽ライブ「Artoone!Live2026」開催!渋谷WWWで魅せた“非言語のコミュニケーション”

藝大出身クリエイター集団「アートゥーン!」が初の音楽ライブ「Artoone!Live2026」開催!渋谷WWWで魅せた“非言語のコミュニケーション”

会場は開演前から熱気ムンムン!

開場前から渋谷WWWの会場前には整理番号を待つ列が長く伸び、18時30分の時点ですでにフロアは満員状態でした。18時45分、開演を前に美術組メンバーの真田さんが登場し、場を和ませます。すでに温まっていた客席の盛り上がりに、真田さんも安心した様子でした。これが初のライブとは思えないほどの熱い立ち上がりでした。

オペラから重低音まで!圧巻の序盤

オープニングの高揚感を引き継ぐように、矢野さんのピアノソロでライブがスタート。続いて桶家さんがオペラ『道化師』より「衣装をつけろ」を歌い上げ、その圧倒的なテノールと声量で会場の空気を一変させました。藝大声楽科出身の歌声がライブハウスで響き渡り、「ただのロックライブではない」ということを強く印象づけました。

ライブハウスでバンドが演奏している様子

その余韻を断ち切るように、重低音の効いた代表曲「らりこっぱい」へ。生楽器とエレクトロのバランスが心地よく響きます。続く「PonPonPainPain」は、バンドアレンジが施され、音源とは異なる質感で観客を魅了しました。背後のモニターに映し出されるアートワーク演出(池田さんと美術組・林さんの作品)も効果的に機能し、視覚でも楽しめるアートゥーン!ならではのステージです。3曲目には「PI・PO・PA」を披露。マイクが割れるほどの声量と声楽仕込みの発声が全開となり、SEの差し込み方も含め、序盤から音響設計の精度が高いことが伺えました。

語られた「非言語のコミュニケーション」

最初のMCでは、メンバーいじりから会場が沸き、その後にこの日のライブの核となる表現論が語られました。

「僕たちは表現者。何かを伝えるとき、言葉やボディランゲージだけでは足りない」「非言語のコミュニケーションが音楽。今日いるお客さんと、1対400じゃなくて、1対1を400個やるコミュニケーションをしたい。応えてくれ」

赤い衣装と特徴的な髪型をした人物が、マイクを持って歌唱している姿

音楽を深く理解する彼らと、それに呼応するように集まった観客たちの高鳴りが感じられる、桶家さんによるMCでした。

バラードと幕間映像で一息

MC明けに披露された「リンドウ」は、鍵盤の技量が際立つアレンジが印象的です。矢野さんのピアノソロ「Blue Sapphire」では、確かなタッチで紡がれるアルペジオが美しく響きました。この楽曲は、去年の藝祭で限定販売されたカセットテープに収録されたレアな一曲で、コアなファンからは感嘆の声が上がりました。「北風と太陽」はスローながらも音の密度が高く、めまぐるしく転調を繰り返す難曲を桶家さんが危なげなく歌い上げました。

長髪と眼鏡のミュージシャンが、ライブステージでKORGのキーボードを演奏している様子

幕間映像ではメンバートークが収録され、ライブの緊張を解くような、YouTube発グループらしい“間”の取り方が見られました。

美術組の貢献と制作の裏側

続くMCでは美術組の真田さん、林さん、八木さん、小松﨑さんが登場。音楽組のライブでありながら、美術組もオープニングムービー制作、衣装のペイント、ロゴ作成やグッズ化などで大きく貢献していることが語られました。特に、サウンド全般と映像を一手に引き受けた池田さんには、客席からひときわ大きな拍手が贈られました。8人全員が同じチームとして動いているアートゥーン!ならではの、制作の裏側が垣間見えるMCでした。

複数のミュージシャンやパフォーマーがステージに集まり、楽器が置かれた背景の前で交流している様子

ライブ後半戦へ!技量全開のパフォーマンス

美術組から受け取ったバトンで始まった「カラスミの墓」は、複雑なイントロから圧巻の歌い出しで観客を惹きつけました。変拍子も織り込まれた難曲を、真正面から演奏しきります。続くおばんさんのドラムソロは、生ドラムとデジタルがしなやかに融合した構成で、自然発生的なコール&レスポンスが生まれ、メンバーも想定外だったようです。一転してポップな「黒衣」では、ファルセットでも音程が揺るがないボーカルの安定感が際立ちました。

暗いステージでドラムセットと電子楽器を前に演奏するミュージシャンの姿

YouTubeでの「アートゥーン!版MV」も話題となったサカナクション「怪獣」のアートゥーン!アレンジは、原曲へのリスペクトと独自の解釈が融合し、転調をたっぷり盛り込んだ間奏では桶家さんのダンスも飛び出しました。低音の強いクールな「Still Cold」、そしてオリジナル楽曲2作目となる「馬鹿と薬」では、おばんさんのラップソロも披露されました。

ライブステージでバンドが熱演しており、中央のボーカルがマイクを手に観客を煽っている

アンコールは椎名林檎「長く短い祭」。鍵盤が効いたアートゥーン!アレンジで、ソロ回しを挟みながらメンバーそれぞれの技量が存分に発揮されました。桶家さんの声量が最後まで一切落ちなかったことも特筆すべき点です。会場は大いに盛り上がり、初のライブは幕を閉じました。

赤い衣装の歌手がバンドメンバーと共にステージで熱唱しており、多くの観客が手を挙げて盛り上がっている

「芸術をもっと身近に」が実現した一夜

ライブ全体を通して印象的だったのは、客席がライブ慣れした層だけでなく、幅広い世代で構成されていたことです。夏休みの子ども連れから50代と見られる層まで、多くの人々が同じフロアで音楽を楽しみ、身体を揺らしていました。動画の再生ボタンを押すのと同じくらいの気軽さで、初めてライブハウスの門をくぐった人もいたことでしょう。この一人ひとりが音楽や芸術に触れるきっかけを持ち帰ってくれたなら、アートゥーン!メンバーにとってこれ以上の喜びはないはずです。「芸術をもっと身近に」というコンセプトが、YouTubeの画面を飛び出し、現実世界で最初のかたちになった一夜となりました。

カラフルで個性的なファッションに身を包んだ8人の日本人グループが、クリエイティブな道具を持って笑顔でポーズをとっている

SETLIST/Artoone!Live2026(2026年8月27日 渋谷WWW)

  • OP M0.ピアノソロ(矢野)

  • M0. 道化師(桶家・矢野)

  • M1. らりこっぱい

  • M2. PonPonPainPain

  • M3. PI・PO・PA

  • M4. リンドウ

  • M5. Blue Sapphire(矢野/ピアノ)

  • M6. 北風と太陽

  • M7. カラスミの墓

  • M7.5. ドラムソロ(おばん)

  • M8. 黒衣

  • M9. 怪獣 ※カバー

  • M10. Still Cold

  • M11. 馬鹿と薬

  • M12. (anc.)長く短い祭 ※カバー

公演概要

  • 公演名:Artoone!Live2026

  • 日時:2026年8月27日(木)開場17:30/開演19:00

  • 会場:WWW(東京都渋谷区宇田川町13-17 ライズビルB1F)

  • 出演:アートゥーン!

  • チケット:5,500円(税込・スタンディング/別途ドリンク代)

アートゥーン!とは

「芸術をもっと身近に」をコンセプトに掲げる、東京藝術大学出身のクリエイター集団です。美術と音楽を軸に、芸術の楽しさや奥深さを体感できるエンタメコンテンツを発信しています。2024年8月よりYouTubeチャンネルを開設し、2026年8月時点ではチャンネル登録者数20万人を突破しています。詳細は以下のリンクからご覧いただけます。

アートゥーン!YouTubeチャンネル

株式会社batonとは

株式会社batonは、「遊ぶように学ぶ世界」を実現するため、遊びと学びをつなげる各種サービスの運営やコンテンツ制作を行っています。エンターテインメントと教育をかけあわせたサービスを通して、個人の可能性をひらくきっかけを提供しています。

コメント