世界を滅ぼす「危険人物」最凶リスト(1)金正恩はまるで「危険な子供」

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 金正恩体制で北朝鮮はミサイル大国へと発展を遂げた。一方、ロシアのウクライナ侵攻は膠着状態が続き、プーチンがいつ核兵器の使用にGOサインを出してもおかしくない状況だ。スーダンやシリア、世界のいたるところで戦火が広がる中、人類を滅亡へと導く「最凶最悪」の〝戦犯リスト〟をここに公開する!

 日本に最も近い脅威が北朝鮮だ。北朝鮮情勢に詳しい龍谷大学の李相哲教授は、強硬にミサイル外交を続ける〝暴君〟をこう評する。

「金正恩が危険視される理由はその未熟さにあります。いわば危険な子供。4月13日に新型ICBM『火星18』を試験発射しましたが、現場ではミサイルの前で写真を撮ったりしているんですよ。普通、国のトップが最新兵器と記念撮影をしますか? 発射された瞬間の映像が朝鮮中央放送で何度も何度も流れていましたが、まるで『ほら、見てみろ』と自慢している子供のように見えます」

 今回、注目すべきはミサイルに「固体燃料」が使われた点。従来の液体燃料に比べ、発射までの準備時間は大幅に短縮される。

「奇襲性が高まるとともに、ICBMは射程がより長くなるので、危険性がさらに高まったのは間違いありません。北朝鮮が持っている最強最悪の武器と言っていいでしょう」(李教授)

 いったいなぜ、金正恩総書記は躍起になって兵器開発を進めるのか。軍事ジャーナリストの黒井文太郎氏はこう分析する。

「北朝鮮は金王朝の超個人独裁で、その体制を存続させるために、2つのことを徹底して行っています。1つは国内での恐怖支配で、少しでも体制に危険と見なされれば親族といえども抹殺されますし、身分の上下に関係なく、疑わしきは強制労働に送り込まれます。そして2つ目は、外国から攻め滅ぼされないための軍事力の構築です。北朝鮮にとって敵は強力な核戦力を持つ米軍ですから、米軍に攻められないだけの核戦力をみずから持つということです」

 もう一人、厄介な人物がいる。国際社会で孤立を深めているロシアのプーチン大統領だ。

「ロシアによるウクライナ侵攻は膠着状態が続いていて、どちらかが何らかの妥協案をのんで停戦することは考えられません。仮に将来的にロシア軍が後退し続けた場合、最終的には合理的な判断力を欠いたプーチンが戦術核を使用することも考えられます。侵攻を支援するベラルーシのルカシェンコも独裁者として知られていますが、彼はプーチンの力を借りて国内の民主派弾圧を貫くことができたので、プーチンに大きな借りがあり、彼の暴走に付き合わざるを得ないのです」(黒井氏)

 ロシアと北朝鮮が陸続きで国境を接しているのも懸念される材料だ。

「金正恩とプーチンはウマが合うでしょう。どちらも鶴の一声で国を動かせる独裁者で、国民そっちのけで自分の家族を大切にしている」(李教授)

 国際ジャーナリストの山田敏弘氏が後を引き継いで、

「資産隠しに利用される可能性から、欧米はプーチンの2人の娘の資産凍結に踏み切りましたが、金正恩が莫大な海外資産を持っているのも周知の事実。周辺をイエスマンで固めても、いつでも国外に逃亡できるようにしているのです」

 李教授は両国の利害関係に着目する。

「朝鮮半島には『春窮、麦嶺越え難し』という言葉があるように、4月から6月は前年に収穫した作物が底を尽き始め、食糧事情が最も厳しくなる時期。北朝鮮が欲しがる食糧とエネルギーを持っているのがロシア。一方、ロシアはウクライナ侵攻で武器が不足している。北朝鮮はすでにロシアへ武器供与していると見られ、両国が足並みをそろえて大胆な行動に出る可能性は否定できません」

 独裁者のツートップが「合体」となれば、まさに悪夢と言わざるを得ない。