連日の黄砂にうんざり。ゴビ砂漠の砂はなくなることはないの?

image

『多田しげおの気分爽快!!~朝からP•O•N』(CBCラジオ)気象予報士でもある沢朋宏アナウンサーがリスナーの質問に答える「沢君教えて!」のコーナー。
4月16日の放送ではやはり、最近話題の「黄砂」についての質問を取り上げました。
「ゴビ砂漠は砂を飛ばしてばかりですが、砂はなくならないんですか?」
ニュースで見ると、確かにかなりの量の砂が舞い上がっているようですが、いつかはなくなってしまうことがあるのでしょうか?

むしろ広がりつつある?

年間に飛ぶ黄砂の量は、ダンプカー何万台にも相当するといわれているといいます。
「ということはこれ、ギャグじゃなしに。ゴビ砂漠の砂はなくなるかも?」と思わず期待する多田に、「残念なことに…」と沢。
沢「砂漠は広がりつつあるんですよ」
多田「むしろ広がりつつある。なんぼでも砂はまだあるぞ、っていうことですね」
サハラ砂漠はテレビでよく観るけれども、ゴビ砂漠はあまり目にすることがないという多田。ゴビ砂漠は、そもそもどんなところなのでしょうか。
沢「砂漠は砂漠で、サハラ砂漠に近く、砂が多い。ただ、岩もゴツゴツしている。なんだかんだいって、植物もある程度生えています」
一般的なイメージの「砂漠」とは、やや異なるようです。

イメージと異なる“砂漠”

沢「砂漠の真ん中は本当に砂ばかりなんですけど、その周りは岩肌もあったり、岩もゴロゴロ転がっていたり。そこに“砂漠っぽい植物”というと偏見かもしれませんが、細いヒュッヒュッヒュッみたいな線みたいな植物が結構生えている」
それをめがけていろいろな野生動物や家畜もやってくるといいます。
多田「サハラ砂漠のように、砂砂砂。丘を越えたらまたそこは砂、というイメージではないんですね。荒れた乾燥地帯という感じなんですかね」
そして、もうひとつのポイント。ゴビ砂漠の隣には、タクラマカン砂漠が広がっています。名前は違いますが、ゴビ砂漠からひと続きになっている砂漠です。
多田「それだけデカいならば、そう簡単に砂はなくらなん」
沢「…ということなんです」

冬に黄砂が飛ばない理由

しかもサハラ砂漠に比べると緯度がかなり高いので、ゴビ砂漠の冬はかなり寒く、雪も降ります。
砂漠といっても年間の降水量が200mmはあるため、少しは植物もあるというわけです。
沢「だけど、その植物をめがけて野生の動物と家畜がやってくるから、砂漠はどんどん広がっていく。かつ200mmぐらいの降水量は雪で降ってくるので、冬の間は飛んでいかない。雪がなくなる春にブワッーと砂が舞い上がる」
これが黄砂です。

気候を構成するひとつのピース

多田「この砂漠もやっぱりね、地球全体で見ると、砂漠があるからこそ地球の環境は保たれている面も。悪いやつだ!というイメージがありますけど、そうとは限らないんでしょうね」
沢「地球の大気は、どこかでは雨が降りやすい低気圧のゾーンがある、どこかでは高気圧、下降流しかないゾーンがある。このゾーンは雨が降りにくいから、乾燥しやすい。これがあるのは自然の節理です」
しかしこの節理を超えるほどに人間が家畜を飼い、そういったところの植物を食べてしまうというここが問題である。このように切り分けて考える必要があるそうです。
「そのひとつを構成している、ゴビ砂漠。あくまでも地球全体の地形であり、気候を構成しているひとつのピースということなんですね」と、納得の多田でした。
(minto)